カスタムマクロの活用事例
旋回軸中心計測と旋回軸オフセット
直交3軸に加えて旋回軸を2軸持つ5軸加工機では、旋回軸中心を正確に計測することがワークの精度確保ために重要です。このマクロプログラムは旋回軸の中心座標を基準ボールとタッチプローブを使って計測し、その値をワーク座標に設定します。後述する“旋回軸オフセット”マクロプログラムと併用することで、5軸加工機での精度確保が容易になります。
WORK OFFSET
G59 | |
---|---|
X | 0.010 |
Y | -0.020 |
Z | -500.050 |
B | 0.005 |
B軸を15°毎、A軸を60°毎に割出し、基準ボールの位置を計測します。計測された基準ボールの位置から旋回中心座標を算出します。算出された旋回中心座標をワーク座標G59等に設定します。
旋回軸を持つ加工機では、旋回軸の割出しによってワークの位置が変化します。このマクロプログラムは旋回軸の中心座標と割出し角度からワーク原点を自動計算し、その値をワーク座標に設定します。前述した“旋回軸中心計測”マクロプログラムと併用することで、5軸加工機での精度確保が容易になります。